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網膜色素変性症という生き方 - 歩く

3回目。相変わらず亀更新ですが。


自分のような弱視(ロービジョン)者にとって、歩くということはとても大変なことです。
自分はなんとか今のところ白杖は使っていませんし、
点字ブロックを頼りに歩くところまではいかないです。
とりあえず昼間なら割と普通に歩けるのですが、
それでも階段や障害物には難儀させられます。


やっぱり一番怖いのは下り階段です。
上り階段は、躓いても前に倒れるだけで済みますが、
下り階段を踏み外そうものなら、下まで転げ落ちちゃいますから。

上り階段は、階段の蹴上面(垂直の面)と踏面(水平の面)が見えるから、
陰影による色の差で段が判別しやすいです。縞々な感じで。

aruku1.jpg

でも、下り階段って上から見ると踏面しか見えません。
すると色の差が無い。どこで段が付いているのか非常に分かりづらいんですよ。
特に石を貼ったようなオシャレな階段とか。

aruku2.jpg

だから駅の階段には弱視者のために、
階段の端っこにこんな識別マークが付いてますね。知ってました?

aruku3.jpg

自分はこれを見ながらでないと怖くて階段を下りれません。
だからいつも階段は端っこを歩きます。手すりもあるし。
さらに、JRの駅にはこういう識別マークも付いています。

aruku4.jpg

階段の初めの段と終わりの段だけ、横一杯に識別マークが付いています。
何気にこれがかなり重宝します。
これがあるとどこからどこまでが階段なのかよくわかるので踏み外しません。
階段の途中は一定間隔で下り続けていけばいいですし。

さすが、駅は細かい配慮がされていて助かります。


平地とは言え歩道によくある車止めの障害物はかなり怖いです。
これは弱視者じゃなくてもぶつかったことがある人が結構いるんじゃないでしょうか。
こんなのとか。

aruku5.jpg

こんなのとか。

aruku6.jpg

こんなのとか。

aruku7.jpg

丸かったり角だったり、細かったり太かったり、鉄だったり石だったり、千差万別ですが、
出来ることなら統一した形で、より目立つように存在してくれればなぁ。
さらに夜なんかは発光して(光の反射じゃなくてね)もらえばもっと助かります。
今まで何回これにぶつかって痛い目を見たことか。
高さの低い車止めでは躓いて転んだり、スネを強打したり。
高さの高い車止めでは股間を強打したり。
こっちは何もないと思って無防備に歩いていると突然ぶつかるから、
ビックリするやら痛いやら恥ずかしいやら悔しいやら悲しいやら…。
てゆーか、そもそも歩道に車を乗り上げようとするアホなドライバーが多いから、
こんなのを設置せざるを得ないんじゃないか?全くいい迷惑です。


でもね、世の中のほとんどの人たちは、
歩く時に階段や車止めの存在を改めて意識することすらないんですよね。
無意識のうちに下りたり避けたりしている。それが普通なんです。
でも自分は階段を下りるのに全神経を使う。
例えば、自分が住んでいる団地の階段。駅のような識別マークは当然無い。
なので毎朝出勤するのに自宅の8階から1階まで階段で下りるのですが、
何百回下り慣れた階段でも常に段数を数えて下りています。
ちなみに8階から1階まで、9・9・9・9・9・9・18・6・9・6・4・3・6段あります。
(段数がバラバラなのは建物が変な形をしているため)
こんなこと、普通の人はしない。でも、自分はしている。

普通の人と同じ行動が少しずつ出来なくなってきている。
普通の人の行動と自分の行動が少しずつ離れてきている。
それを意識した時に、どうしようもなくやりきれない気持ちになるのです。


次回に続く。

comment

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階段

もんもんさん、レポート有り難うございます。階段の上りと下りで見え方が違うことは知りませんでした。写真をみて納得しました。息子が病名の告知を受けてから半年経ちますが、本人も家族も事実を完全には受容できていない状態です。眼科医からこの疾患は今までできたことが段々できなくなってくる、精神的にはかなりきついと初診時に言われました。だからこそ息子には臆せずにいろんな事に今、チャレンジして欲しいと願ってます。医学の進歩がすべてのRPの患者の治癒につながることを信じ、希望を持ち続けたいと思います。

No title

>るるぶさん
いつもご覧いただきありがとうございます。
そうですね、こういう病気の場合は、本人も辛いけど、それと同じくらい両親も辛いと思います。受け入れられない気持ちもよくわかります。自分もできることなら嘘であってほしいと思ったりもします。光を失うということは生きていく上ではあまりにも大きなハンデです。でも、不幸中の幸いか、この病気は進行がかなり遅い。今のうちにできること、今しかできないことをしておくのは大切なことと思います。医学も、近い将来この病気に何らかの解決策を与えてくれると思います。それについては次回書こうと思います。

No title

> 一番怖いのは下り階段です

今、その気持ちよーくわかります。
2~3日に1回は踏み外しそうになっておっとっと。

No title

>ごんさん
ごんさんもまだお体の具合が宜しくないのですね。
早く治るといいですね。
お互いに気をつけましょう。
階段から落ちたら怪我じゃ済まない事にもなりかねません…。

No title

こんにちは♪
見えてる人だって、夜の下り階段は大変なのに。。。
街には色んな配慮や迷惑なものが転がってるんだね
こう考えるともっと沢山のものが見えてきそう

見えないから見える、そういうことか…

No title

>メタルさん
毎度♪
そうそう、自分がこうなる前は階段だって障害物だって気にしたことなかった。こうなってから初めて気づくことっていろいろあるんだって思うね。
ということは、たとえば耳が聞こえなかったり、車椅子だったりするとまた違った困難や悩みがあるんだろうと思う。自分はその点には不自由していないから気づいていないだけなんだろうな。

つくづく、五体満足っていうことは幸せなんだと思う。
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